節電とクールビズ

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先日、ある企業の管理者の方と話をしました。

50歳ぐらいのその方は「この歳になって初めて半袖のワイシャツを買って着ました」と半袖から出た逞しい左上腕部を擦りつつ、私の長袖ワイシャツに一瞥をくれながらお話してくださいました。

確かにポリシーとして半袖のワイシャツを着ない方はいます(私もその一人です)。
そのポリシーを曲げた訳は「本社などでの会議にこの暑い中、長袖を着て出席すると白い目で見られるから」とのことでした。
関西でも昨今の節電ムードは尋常ではないようです。

このクールビズの強要(?)に違和感を感じました。

暑い寒いは本人の感覚のものであり、また暑がり寒がりは一般的に認められた個人の特性で、決して周囲から非難されるべきものではないはずです。

またたとえ長袖を着ているがために暑かろうとも、それは本人がその罰を受けるだけであり、周りに迷惑をかけるものではない。

それでも「いや見ているだけで暑苦しい!けしからん!」とのたまう方がいらしたとしても、そういう方は常日頃から様々な些細なことにも怒られているはずですから、周囲の人々は、そういう(なんでも怒る)方にシンパシーを感じるとは思えません。

ではなぜ彼は「白い目を」を感じたんでしょう?
勘違いだったのでしょうか。
私はそうは思いません。
非常に鋭い感覚で身の危険を感じたんだと思います。

節電やクールビズ云々ではなく、みんなと同じ行動をしないことで協調性が無いと問われることに、それを感じたんだと思います。

私たちがしばしば慣例やルールを守る動機が、えてしてそれを守ることによって得られる利益の為ではなく、協調性の無さを問われる審問から身を守るためであり、またその審問を抗うことへの徒労感をも知っているからこそ、彼は協調し妥協して身を守ったんだと思います。

私たちの社会は、まだまだ異なる意見を言える環境には無いと思えることがしばしばあります。

 ishii