英語とTPP その2

先日のNHK・TPP討論番組をみててあらためて思った。

前回も述べたが、日本企業が社内公用語を英語としたのは、グローバル企業を目指し(たとえ目指さなくとも)世界中から優秀な人材を集めることである。
当然優秀な人材が多いほど企業が発展する可能性は上がる。

つまり人材募集の対象を日本語話者から英語話者に変更することにより、より優秀な人材を全世界から集めて企業の利益を最大化しようということである。

TPPも同じ構図だ。
いわゆる「国を開く」ことにより力のある者は海外へ打って出る。
海外からは優秀な人、物、金、企業、しくみ等をを入れて、国内をグローバル化し活性化させる。それにより日本を発展させる。

英語化によって企業を発展させる。
TPPによって日本を発展させる。

しかしそれにより新たな弱者が生まれる。

英語化により就職できない日本人。
TPPにより労働できない日本人。

企業や日本は富み日本人が貧する。
格差がさらに広がる。
そんな事態にならないことを願う。

いまさら「強者が引っ張って弱者を引き上げる」などという幻想を信じる人はいない。

y.ishii