入浴巡回バス運行にいたる経過 7

この報告書は1995年に(社)三田青年会議所が阪神淡路大震災にさいし活動した「入浴巡回バス」運行の記録である。当時300部のみ作成されたわずか56ページの小冊子ではあるが、世界中から大災害がなくなるときまでの一助になればとネットに再録する。
 誤字脱字の修正を除き原文そのままを掲載する。
 
―入浴巡回バス運行にいたる経過 7―

1月30日(月)

・以前よりお願いしていた(社)川西青年会議所に、バス1台の運行につきご協力をいただき、移管する。

・三田市内の7ゴルフ場の開放をお願いしていたが、本日より開放していただき、三田JCにて利用させていただくこととなった。

・また、支援期間が長期化し、また、救援物資の仕分け・配送等の付帯業務が増加し、当ロムメンバーのみでは対応が困難になりつつあることから、三田市を通じてボランティアの募集依頼する。

1月31日(火)

・臨時仮設電話設置

2月1日(水)

・神戸市の救援対策本部より、近畿運輸局の借り上げ車両4台の管理・運行を依頼される。
 1月26日より始めた「入浴巡回バス」の実績に対する評価と、行政側の負担軽減の思惑等、様々な要因によるものと思われるが、被災者の「入浴」に対する欲求も少なくなく、国側としても積極的に対応しようとしたものと考えられる。

 
 いずれにしろ、われわれの活動も何らかの寄与ができていることに自信を持てたと同時に、当初予定の2月6日までの短期間で終わらせることなく、可能な限り継続しなければならないと決意した。

 
 当初行政サイドに軽くあしらわれたことに対する意地も手伝っていたことは否めない。

・三田市民会館にて、ボランティア募集の説明会を開催し、市からの援助者を募る。
 この結果、最終的には80名(延べ500名)のボランティアの方々と協力して行うことになる。

つづく