偶然なのか運命なのか、不幸なのか幸運なのか

DSC07737_edited-1ロードを走っていると年に1~2回ヒヤッとする場面にあう。

今回はこの先の左カーブ(左写真)をまわった後に、過去最高?のそれが起こった。

右手にカメラを持って左片手ハンドルでカーブを曲がった瞬間にクルマが正面に現れた。

左によって走っていれば避けられたのだろうが、スピードが出ていたため大回りになっていた。

クルマを避けるため、ハンドルを少し左に切りながら左手で急ブレーキをかける。後輪がロック状態になり右に横滑りする。進行方向に対し真横を向いた状態で止まりかけるが、反作動で右に傾く力がかかる。足はビンディングが効いてペダルから離れない。スローモーションのように道のド真ん中でクルマの方向に倒れる。頭がクルマの前部バンパーにゴツンとあたる。

が、それ以上は何もおこらなかった。
ドライバーがおりてきて「大丈夫?」と声をかけてくれた。DSC07642

右手のカメラは地面に叩きつけられることもなくしっかり握っている。 右足のひざ付近はすりむいてはいるが、血は出ていない。 バンパーにあたった頭もヘルメットのおかげかなんともない(ようだ)。 バンパーが凹んでいないか見るがこちらもなんともない。 ゆっくり立ち上がって自転車の状態をみる。チェーンが外れかかっている以外なんともない。

どうやらクルマはすでに停止していて、 勢いあまった自転車がほぼ停止したクルマにむかって倒れた図で、ヘルメットを被った頭が相手クルマのバンパーにあたったのが唯一の接触だったようだ。

外れかけたチェーンをギヤに入れなおし「大丈夫!」と答えてリスタート。
この間1~2分ぐらいだったろうか!?

『もしクルマがもう2メートルでも前に動いていたら・・』と思うとゾッとするが、続けて『命拾いをした』『生かされた』とも思える。

 こんなことが起こるたびに、偶然なのか運命なのか、不幸なのか幸運なのかと考えてしまう。
たぶん人は身に起こる理不尽なあるいは不可解な出来事に対し、意味を考え、付けねば処理(納得)できないのだろう。

y.ishii