入浴巡回バス運行にいたる経過 4

この報告書は1995年に(社)三田青年会議所が阪神淡路大震災にさいし活動した「入浴巡回バス」運行の記録である。当時300部のみ作成されたわずか56ページの小冊子ではあるが、世界中から大災害がなくなるときまでの一助になればとネットに再録する。
 誤字脱字の修正を除き原文そのままを掲載する。

―入浴巡回バス運行にいたる経過 4―

1月23日(月)

・三田市の依頼により理事長、総務委員長がボランティアを乗せて長田区真野小学校へ向かう。その際市内の様子を調査するが被害の甚大さに愕然とする。

・県庁対策本部に出向き三田市に対し避難民の公共施設受け入れを要請するように依頼するが、三田市からの申し入れもなくできないと断られる。
 これにより三田JCが最優先と考えていた公共施設受け入れを断念し、入浴バス運行をけつだんする。
 そして行政との連携にピリオドをうちJCとして独自の対策を講じていくことにした。

・日本JCに下着、衣類などの支援を依頼する。(入浴の祭に必要)

・三田市より炊き出しのリーダーとして2名毎日派遣して欲しいとの依頼あるが、JCの仕事ではないと判断し断る。しかし明日の派遣については了承する。

・兵庫ブロック正副幹事会より室長が戻られ決定事項の報告を受ける。
 「入浴バス」の件については、日本JC、ブロックとも合意され、ブロックが大型バス48台提供するので、運行に関しては三田JCが担当することになる。
 もとより三田JC独自で行うつもりであったが、費用面の懸念を解消でき、一気に実現に向け行動することになった。

1月24日(火)

・北夙川小学校へ炊き出しのリーダーとして2名派遣する。
 交通事情もたいへん良く(片道40分)また北夙川小学校対策本部も組織化されており、加えて神戸JCOBの方が担当されているため、最初のバスは北夙川に決定する。

・入浴施設については、ニチイ研修センターのマイカル三田ポロロッカに受け入れをお願いし、快く引き受けていただいた。
 しかしその他の施設については未確定であるため早急な対応が必要である。

つづく